悩みタイトル

最近家事をしていると手首が痛くて、長時間連続で作業が行えない
子供を抱っこする機会が妊娠後増え、手の親指がとても痛い
仕事柄、料理人をしており、食材の皮むきなどをしているとだんだん手首付近が痛くなってきて困っている
手の親指を曲げ伸ばしすると手首付近に痛みが生じ、日常生活を快適に過ごせない
起床時、手の指がうまく動かせず、痛みが強く困っている
最近手の指が上手く動かせず、動かそうとすると痛みが伴い、家事を行うのがつらくて困っている

腱鞘炎に対する当院の考え

腱鞘炎とは、筋肉の腱を包んでいる鞘、腱鞘に炎症が生じた状態で、炎症部位での腫脹や疼痛、運動制限がみられるものです。一番よくみられるのは手の腱鞘炎であり、手の繰り返しの使用や、仕事柄手指をよく使う方、更年期障害をお持ちの方、関節リウマチを患っている方、透析を行っている方などに好発します。女性によくみられる疾患でもあります。そして、腱鞘炎で代表的な疾患はドケルバン病、バネ指です。まずドケルバン病から簡潔に説明します。
この病気は手の親指を背側に伸展つまり、伸ばす時に作用する筋肉の腱が腱鞘炎を起こすものです。痛みが誘発される動作は主にものを握ったり、小指側に手首を曲げた時です。次はバネ指についてです。こちらは主に、親指、中指に多くみられ、指を曲げ伸ばしするとバネのように動き、上手く指が円滑に動かせない状態です。

腱鞘炎を放っておくとどうなるか

腱鞘炎症状を放っておくと、最悪の場合、手術を行う必要が出てきます。痛みが伴ってきたと思われたら、早めに接骨院、整形外科の受診を推奨いたします。ただ、関節リウマチや、透析患者様であれば、筋肉を緩めても、症状が緩和しないことがあるので、その際は内服薬や、ステロイド注射を行うような形となります。
ただ多くの方の腱鞘炎は手指の酷使にあるので、筋肉を緩める治療を行うと、寛解される方が少なくありません。痛いけど我慢できるからといって、放っておくと、治すのにも時間がかかってしまいますので、痛いと思いましたら、早めの治療をお勧めいたします。人間は一番手を使っての作業が多いです。
そのためこの症状は日常生活レベルを大きく下げてしまう可能性があります。またこの症状を放っておくと、肩や、肘にも症状が波及することが多々ございます。併発症状が出て、初めて受診される方がおられますが、腱鞘炎を患っておられる方は少なくありません。そのため腱鞘炎を放っておくのはやめて頂き早めの治療をおこなってくださると
幸いです。

腱鞘炎の軽減方法

腱鞘炎を改善するには、まずは酷使された筋肉を緩めて、緊張を取ってあげることが重要となります。仮に、手術や、ステロイド注射を打っても、再発される方は多いです。それは根本の筋肉に対して治療を行なっていないからです。なので、再発防止には筋肉を緩めて、良好な状態を保つことが大切です。
もう一つ重要なのが、腱鞘の部分を温めて、円滑な腱の動きを作ってあげることです。よく炎症と聞くと、冷やした方がいいのではと思われますが、それは急性期に限ります。多くの方は慢性化している状態です。腱鞘炎の痛みは鞘が肥厚して、動きが悪くなっていることにあります。そのため温めて腱を狭窄している鞘を緩めて、動きを円滑にすることが大事になってきます。ある程度痛みが収まってくれば、ストレッチをかけて頂くことで、より再発しにくい状態を作ることが可能になります。痛みは伴うが、仕事や家事はしないといけないという方は、サポーターをつけながら治療を行うとなお良いと思われます。

腱鞘炎に対する当院の施術メニュー

当院でおすすめさせていただく治療は、鍼治療です。鍼治療には筋肉を深部まで即効的に緩める効果と、鎮痛の効果を持っています。
多くの方は鍼治療を行い、寛解される方が多いです。
また、鍼治療が苦手、恐いという方は電気の治療をおすすめいたします。こちらは持続的な電気刺激を与えて、筋肉を緩める治療です。即効性は鍼に劣りますが、十分続けて行えば効果が感じられる治療となっております。そして、腱鞘炎に伴って、肩や肘にも症状が出ている方に根本治療としておすすめさせて頂くのが、骨格の矯正、猫背の改善治療です。これらは肩のアライメント、つまり位置を正常な位置へと補正し、筋肉が上手く使える状態を作ってあげることです。将来的にはこの治療が一番大事になってくると考えています。
筋肉は単体ではなく、連続性を持って作用しますので、このような治療を行うことで再発することを防止することが可能となります。

施術頻度はどのくらいか

改善するために必要な治療頻度、期間はその方々により様々ですが、初期の治療においては、最低でも週二回の治療を推奨させていただいております。期間に関しては、根本治療を目指すのであれば、最低でも3ヶ月は通院していただけると結果が見込まれると思います。